名前を唱えると厄介な事になる人が二人います。ひとりは「ビートルジュース」、そしてもうひとりが、
「キャンディマン」
(1992年/バーナード・ローズ監督)
鏡の前でその名を5回唱えると現れるという殺人鬼キャンディマン(トニー・トッド)。この都市伝説が事実だったからさあ大変。
この映画、他の学園ホラーと突出して異なる点があります。普通に警察が介入してくるんです。
大抵、警察は事件の核心に迫れずウロウロするか、事件が解決した後「何だったんだ?」って顔してるかどっちか(稀に土壇場でヒロインを救出しますが)なのに、ここでは最初から事件が警察の管理下に置かれます。
で、主人公(ヴァージニア・マドセン)が殺人の容疑者として拘束され、あれよあれよという間に状況が悪化してドツボに嵌っていく様子が物凄く怖いです。
いわば冤罪系ホラー。失敗例として「ファイナル・デスティネーション」がありますが(反省して成功したのがトニー・トッドがゲスト出演した「デッド・コースター」)、ちょっと他に類を見ないジャンルです。
★ご参考