以前、「家」を紹介した時に「カレン・ブラックとオリバー・リードの顔が怖すぎて反則」というような事を書きましたが、顔が反則夫婦のチャンピオンと言えば、
「シャイニング」
(1980年/スタンリー・キューブリック監督)
…のジャック・ニコルソン&シェリー・デュバル。
特にシェリー。幽霊よりも何よりも「お前の顔が怖いわあ!」と出てくる度に突っ込みを入れたくなります(ニコルソンのは一種の「顔面芸」ですね)。
さて、この映画、気の触れたアル中の夫に殺されかける妻と息子の恐怖を描いたホラーだと思われがちですが、とんでもない。
これは、家族という鬱陶しい邪魔物を抹殺してめでたく「向こう側」の世界に行ったニコルソンのサクセス・ストーリーです。
この展開に原作者がブリ怒って自らメガホンを取ったTVMも観ましたが、いやあ、つまらなかった。
スティーブン・キングがどう思おうが、キューブリックの解釈を支持します。
※ご参考