冒頭いきなりリスカ、飛び込み、焼身、マシンガンという自殺シーンのオンパレード! 素晴らしい!
何が素晴らしいって、これらの描写が単なる「つかみ」で、監察医の主人公に神経症的な幻覚をもたらす、という背景以外、ビタ一文その後のストーリーに絡まない、という所。
「炎のいけにえ」
(1974年/アルマンド・クリスピーノ監督)
灼熱のローマ、太陽黒点の影響(嘘つけ!)で自殺者うなぎ登り。
連日死体の解剖と自殺と偽装自殺に関する論文に追われるシモーナ(ミムジー・ファーマー)は完全にテンパリ気味。
そんな彼女の周りで謎の死体がごーろごろ。自殺?他殺?幻覚?犯人はいるの?というサスペンス・スリラー(ジャーロって奴ですね)。
あちこちミス・ディレクションを仕掛けてますが、まあ普通の(突っ込み所満載の)2時間サスペンスです。
ただ、舞台がローマ、描写がえげつない、裸も一杯という辺りが「大人の」映画。
ミムジー・ファーマーは、ちょっと歯並び悪いですが、美脚乳出しでそこそこ好み。
お相手は「悪魔の墓場」のレイモンド・ラブロック(ちょっとブラピ似)。
途中登場する「犯罪博物館」が凄く「いい感じ」です。