クローバーフィールド観たついでに怪獣特集。
「原子怪獣現わる」(1953年/ユージン・ローリー監督)
オリジナルゴジラへの影響云々はまあ、どうでもいいです。
ドラマ部分はテンポも悪くてグダクダですが、レイ・ハリーハウゼンが担当した特撮部分は素晴らしい(CG全盛の今となっては逆に斬新)。
灯台を抱えるように倒壊させる様をシルエットで捉えたシーンなど詩的な美しさに溢れています。
雪崩や崩落、モブシーンといった恐竜の存在にリアリティを与えるカットも思いのほか良く出来ていました。
ビル突き破って穴開けるシーンとか見ると、USゴジラは興行上の理由でゴジラの名前を冠した「原子怪獣」のリメイクだったのかと今更ながら。
放射能汚染された血が飛散するので爆殺不能。アイソトープ弾を一発必中で撃ち込まねばならないのですが、軍一番の射撃手が若き日のリー・ヴァン・クリーフ! 激渋!
クライマックスはコニーアイランドの遊園地。実はクローバーフィールドで主人公二人がデートする場所がコニーアイランドの遊園地なのですが、オマージュなんでしょうねえ。
※DVDには、ハリーハウゼンともうひとりのレイ(親友であり本作の原作者)、レイ・ブラッドベリのトークショーが収録されています。
『(宇宙や有史以前の話ばかりしているので)他人からは変な目でみられたよ』
『変わり者だったな』
『幸せだったよ』
マニアックな嗜好で結ばれた友情トークに好感度うなぎ昇りです。