これは国鉄職員だった私の父親が(公開当時)放った一言。
しょーがねーだろ、国鉄が全面撮影「非」協力だったんだから。
「新幹線大爆破」(1975年/佐藤純弥監督)
時速80キロ以下になると爆発する爆弾が新幹線に。巧みなポイント切り替えでスピードを維持するが・・・。
この映画、公開国によってタイトルと上映時間が異なります。
オリジナルは153分という超大作なのですが、米国公開版は115分(タイトルはThe Bullet Train)と短縮版、ヨーロッパに至っては89分というダイジェスト版(タイトルはSuper Express109)になっております。
153分をどう切り刻めば89分になるのでしょう。高倉健なんか出てこないんじゃないでしょうか(笑)?
多分、このヨーロッパ版をヤン・デ・ボンが観たんでしょうねえ。
実は西部警察PART1第88話の「バスジャック」の方が、より直接的(時速が落ちると爆発するバスを使った脅迫犯と西部署の攻防)なのですが、やっぱり新幹線が元ネタでしょう。
ただ、66年に「夜空の大空港」という、一定高度以下になると爆発する爆弾を仕掛けられた飛行機が出てくるテレビ映画があるようなので、どれがオリジンかはちと微妙。
78年の「宇宙からのメッセージ」でも大活躍する「シュノーケル・カメラ」が迫力ある画作りに貢献しています。
※余談ですが、「悪魔のいけにえ2」「デビルズ・リジェクト」のビル・モーズリィが来日する際、
「殺し屋1やゴジラや富士山や刺身や、そして新幹線大爆破の国に行けるなんて!」
という素晴らし過ぎるメッセージを残しております。