デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

主水が馬場になってる・・。 ジャニタレ版必殺仕事人2009

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予想通り“微妙な”出来。

「必殺仕事人2009」(石原興監督その他)

もともと私は(中村主水シリーズに関しては)「仕置人」~「商売人」までが評価対象で、腐女子が乱入した挙句、“悪貨が良貨を駆逐”した「仕事人」以降を全く評価していません。

ので、仕事人を名乗るのであれば、シリーズ末期の水準はクリアしている(普通につまらない)ので、「ま、こんなもんかね」という所です。

※これが「仕置人」を名乗るのであれば、タダではおきませんが・・・。

で、問題のジャニタレの皆さんですが、

東山くんは、殺陣もできそうだし使い方間違わなければOKだとは思いますが主役の器じゃないですね。

松岡くんは完全にミスキャスト。ありゃコントだわ。京本さんに3年弟子入りの刑。

もう一人の若いのは、演技云々以前に存在感ゼロなのでいてもいなくも。

悲しいのは藤田まこと。立ちの演技が辛いのか、ほとんど座りっぱなし。やられたフリしながらロープに腰掛けて休んでいる晩年の馬場そっくり。殺しも“セコ突き”だし。

まあ、工藤栄一深作欣二田中徳三貞永方久三隅研次蔵原惟繕といった錚々たる名監督が撮り上げた旧シリーズ(くどいようですが仕事人以前)と比べる事自体が無意味なんでしょうが、やはり虚しい出来ではありますね。

唯一の収穫は歴代の名BGMが聴ける事くらいでしょうか。

視聴率が欲しいんだったら、黙って「仕掛人」から順番に再放送してください。常時20%越えすると思いますよ。

※関連:「必殺仕置人・第1話・命を売ってさらし首」→2008年5月15日
     「またジャニタレで仕事人?お願いだやめてくれ!」→2008年11月20日