『堪えよう。それが人間というものだ』
自分の頭のネジ、自分で巻きながら何を言ってるんだマーフィ。
「ロボコップ2」(1990年/アービン・カーシュナー監督)
アービン・カーシュナーは、「帝国の逆襲」も撮った“2作目請負人”。
フェイクCMやニュース、ロボコップ2号試作品のえげつなさ、といった所にバーホーベン的悪意の残照みたいなものはあるのですが、とにかく散漫、大味。あと、人死に過ぎ。
マーフィの奥さんの話とか「まだ続いてんのか」って感じですし、オムニ社にプログラム書き換えられて説教親父になるコメディシーン(※写真。笑えない)とか脇道多すぎ。
オムニ社の指令を高圧電流で強制解除するあたりから話が回り始め(60分過ぎ)、ロボコップ2号が登場する所(77分過ぎ)からエンジン全開になるのですが、遅いよ!
ロブ・ボッティンとフィル・ティペットの匠の技が“宝の持ち腐れ”。
あさっての方向きながら正確にシューティングするロボ射撃とか、かっちょいいシーンもあるだけに残念。
ルイス(ナンシー・アレン)の髪型をマーフィが褒めてますが、絶対厭味。
音楽がベイジル・ポールドゥリスからレナード・ローゼンマンに変わっていて、まあこれはこれでいいか、と思っていたら、最後に“♪ろーぼこーっぷ!ろーぼこーっぷ”というコーラスが入って腰が砕けました。
※関連:「ロボコップ(の立体ポスター)」→2008年1月15日