「ロボット・モンスター」のような“これでも喰らいやがれ!”的やっつけSFがあるかと思えば、こういう誠実さの塊のようなSFもあるからジャンル映画は侮れません。
冷戦真っ只中に宇宙規模の反戦を訴えるという「チャップリンの独裁者」並みに志の高い映画です。
平和的宇宙人と今も昔も変わらない自分の都合最優先国家のファースト・コンタクト。
知的で誠実なお話なのですが、誠実であるが故の物足りなさも…。
趣旨として間違っているのは重々分かっておりますが、近衛ロボット「ゴート」が思う様暴れる(せめてワシントン壊滅)シーンが観たかったなあと思います。
キアヌのリメイクではどうなってるんでしょ、その辺り。
今更ですが、「キャプテン・スーパーマーケット」の“クラトゥ・バラダ・ニうぉっほほほ”の元ネタはこれだったんですね(気付くの遅すぎ)。