デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

人格を上書きする第二の皮膚。 華麗なるマスク50選

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英国TOTALFILMが「華麗なるマスク50選(50 Magnificent Movie Masks)」を発表しました。

第1位はダース・ベイダー、2位がダークナイトバットマン、3位が13日の金曜日Part3のジェイソン・ボーヒーズで4位がマイケル・マイヤーズ、“どう考えてもこれが1位だろ”な「顔のない眼」のクリスティーンは5位でした。

SFとアメコミとホラーとスリラーを一緒くたにしているので、微妙にバランスの悪いランキングになっています。

我らがレザーフェイスは第8位。ヴェンデッタだのスクリームだのの後塵を拝する屈辱的位置づけです。

以下、それっぽいところを拾ってみると…、

第11位「ドニー・ダーコ」のフランク(アイアン・ラビットね)。

第14位「13日の金曜日Part2」のズタ袋版ジェイソン。

第27位「時計じかけのオレンジ」のアレックス。

第42位「URAMI~怨み~」のヘンリー。

ってなところでしょうか。

※全部知りたい人はこちら→http://www.totalfilm.com/features/50-magnificent-movie-masks

日本代表は成瀬巳喜男の「山の声」で原節子が被っていた能面(第29位)でした。

日本の場合、仮面は表情を隠すことによって怒りや哀しみの感情を浮き彫りにする小道具なので、単純に別人格になる便利グッズとしてのマスクとは意味合いがちぃっと異なるかもしれません。

以下、TOTALFILM選外から私的マスクBest5(久々、英国対俺、か)。

ビジュアルだけで言えば「地獄のモーテル」の“ピッグフェイス(写真一番上)”は外せません。

哀しみを隠すという意味では「エレファントマン」のジョン・メリック(写真2枚目)と「ロボコップ」のマーフィ(同3枚目)も。

邦画で1本選ぶなら、やはり「犬神家の一族」(1978の方ね)のスケキヨ(写真4枚目)でしょうか。

番外編として楳図かずおの「笑い仮面」(写真一番下)。←誰か実写化してくれ!

※参考:「防腐剤なんか使ってないぞ! 地獄のモーテル」→2008年6月17日
     「そこには確かに狂気があった…。 笑い仮面」→2010年4月22日
     「顔の切れ目が理性の切れ目。URAMI~怨み~」→2010年6月20日
     「切な過ぎてちょい欝時は鑑賞厳禁。 顔のない眼」→2011年6月9日
     「謎解きで更なる迷宮へ。 ドニー・ダーコ[DC版]」
      →2012年1月25日

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