デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

DEADLY FIGHT IN HIROSHIMA 仁義なき戦い・広島死闘篇

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昨日のTHE YAKUZA PAPERSから代表でこの1本を。

仁義なき戦い 広島死闘篇 海外版 DEADLY FIGHT IN HIROSHIMA(1973年/深作欣二監督)

ま、特に海外版だからどうだ、という事はないのですが、英語字幕のせいでオリエンタル感に拍車がかかってカルトの誉れが上塗りされてます。

ゲストは北大路欣也千葉真一。圧倒的にも程がある二人を迎えて文太兄さんが一歩引いて狂言回しになるという「シリーズ番外編」。

二人の存在感は半端ないですが、私的MVPは成田三樹夫

『この馬鹿垂れがぁ。殺(と)るならなしてこのわしを殺りに来んのなら!』

この人コメディリリーフさせても絶品ですが、男気ヤクザ演ってもかっちょいいですねえ。


北大路が使っている拳銃、あれ44マグナムですよね。腰を落として両手で構えるフォームが様になってます。ひょっとして日本で最初の44の使い手なんじゃないでしょうか。

では〆はチンコぼりぼり大友勝利(千葉真一)の痺れる啖呵で。

『神農じゃろうと博打うちじゃろうと、わしら美味いもん喰うてよ、まぶいスケ抱くために生まれてきちょるんじゃないの。そりゃ銭がなきゃ出来ゃせんのぜ。そじゃけん、銭に身体張ろう言うんのどこが悪いの?!』

いや、痺れます。しかし、日本映画も昔は元気一杯だったんですねえ・・。