30分噛んだガムみたいな映画。 ストレンジャー・コール
ううむ、よくぞここまで手垢のつきまくった演出を臆面もなく・・。
「ストレンジャー・コール」(2006年/サイモン・ウェスト監督)
電話を小道具にベビーシッターを襲う殺人鬼と言えば、74年の「暗闇にベルが鳴る」、79年の「夕暮れにベルが鳴る」が有名ですが、これは後者のリメイク。
殺人鬼は同じ家の中から電話を掛けているという「都市伝説」が元ネタなのですが、今ストレートにこれをやられてもねえ。
設定を巧くパクった「スクリーム」とか、換骨奪胎した「ルール」なんてのが既にあるわけですし。
ほとんどカミーラ・ベルの一人芝居ってのもかったるさに拍車を掛けてます。
最後のオチ(と言うかエピローグ)も、ネタばれまくり。なんかひとつくらい新しいネタ考えろよ。
スタイリッシュを気取ってますが、ホラーとしては駄目駄目です。