デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

えっと・・萌えは? BLOOD THE LAST VAMPIRE(アニメ版)

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テレビだゲームだ実写だと色んなバージョンがありますが、最初の劇場版アニメです。

BLOOD THE LAST VAMPIRE(2000年/北久保弘之監督)

時はベトナム戦争真っ只中の1966年。舞台は米軍横田基地内のアメリカン・スクール。

人間社会に紛れ込んでいるヴァンパイアを狩り出し殺す吸血鬼ハンター小夜のお話。

タランティーノに多大な影響を与え、「キルビルVol.1」のアニメパートをProduction I.Gに発注する直接動機となりました。

セーラー服+日本刀、本来なら必然的に=「萌え」となるべき方程式ですが、この作品にそんな要素はビタ一文ありません。

小夜はそのしとやかな名前に反して“驚異のダイエットに成功したアジャ・コング”のような精悍な面構え。セーラー服がイモト並みに似合わない似合わない(イモトさん24時間マラソン頑張って下さい)。

語り部となる保健室の先生は“スクリームだけは人一倍な太った中年のおばはん”。

せめてどっちか美人にしてくれよ。

上映時間48分。もともと「技術自慢」のためのプロモ作品のようで脚本二の次。テクニック開陳が終わったらハイ終了。

ううむ。部分的にかっちょいいシーンもあるので、もちっとお話に腰据えて欲しかった。

“猟奇的な”チョン・ジヒョン主演の実写版はどうたったんでしょ。