『人生たかが流れ星。ギラーっと光って終わりゃそれでええやないですか』
主役が違うとこうも印象が変わるのか・・。
「荒ぶる魂たち」(2002年/三池嵩史監督)
実は以前ご紹介した「実録・安藤昇侠道伝 烈火」(2002年)とほぼ同じ話です。
てっぺん殺(と)り殺られの出来試合と大人の手打ちを容認できない男たちの大暴走。
『最悪の事態になるぜ』
『最悪なんだよ、今が!』
どちらも監督・三池監督、脚本・武智鎮典。公開はいずれも2002年。周りの役者も半分は被ってます。
何をやっているのでしょう、この人たちは。
大きな違いは上映時間。「烈火」は96分で、「荒ぶる」は150分(ビデオは200分)。竹内力と加藤雅也の戦闘能力(持久力?)の違いでしょうか。
「烈火」を疾走型ヘヴィ・メタルとするなら、「荒ぶる」はドキュメント型プログレッシヴ・ロック。
新宿のど真ん中でロケット・ランチャーぶっ放す「烈火」より、照明排して自然光だけで撮りあげた「荒ぶる」の方が“実録”と呼ぶに相応しい「絵」ではありました。
鑑賞回数は圧倒的に「烈火」の方が多いのですが、たまに「荒ぶる」をしみじみと観たくなります。
『さあて、行くかい、二代目が待ってんだろうよ、棺おけの中で』
役者陣は皆いい味を出していましたが、土屋組組長・土屋を演じた秋野太作の似合わなさ具合がちょっと癖になりました。
★ご参考