デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

DVDを出せ、今すぐ出せ! ローリング・サンダー

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待てど暮らせどDVDが・・以下略(「マニトウ」の頁参照→2009年12月4日)。

タランティーノが版権押さえているという噂がありますが、事実だとしたらぶっとばしモンです。

 

「ローリング・サンダー」(1977年/ジョン・フリン監督)


ベトナム捕虜収容所から帰還したチャールズ少佐(ウィリアム・ディベイン)。

故国の英雄として出迎えられたものの、既に彼の心は凍えるような死と虚無の世界に。

おまけにカミさんはよその男とくっついてるわ、子供との距離は埋まらないわで精神ズンドコ、心はゾンビ。

それでも何とか「日常」に馴染もうとしたら、暴漢の手で女房息子と右腕喪失。

日常の中に「戦場」がやってきた! 今度は必ず勝つ!

鉤爪の義手を研ぎ、ショットガンを切り詰め(←射程距離って何?な蜂の巣製造機になる)、共に帰国した部下のジョニー(トミー・リー・ジョーンズ←若い!)と共に二人だけの戦争第2ラウンド。

脚本は「タクシー・ドライバー」のポール・シュレイダー。音楽は「ウォリアーズ」のバリー・デ・ヴォーゾン。

大銃撃戦はラスト数分のみなので、派手なドンパチを期待すると肩透かしを喰うかもしれませんが、妙なケレンの無い分、タクシー・ドライバーより好印象です。

一応、復讐ものの体裁をとってはいますが、日常と倦怠の中で人生終了フラグを立てた二人が復讐を口実に生きる意味を見出していく魂救済ドラマです。

海外版DVDは出ているようなで、何とか版権クリアして国内版出してください!