デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

いいから国内盤を出せ! KISS「SonicBoom」

イメージ 1


女優のジーン・シモンズさんがお亡くなりになりました。

彼女がオフィーリアを演じたローレンス・オリビエ版「ハムレット」(1948年)は劇場鑑賞しておりますが、あたしら世代でジーン・シモンズと言えば、名女優ではなく“白塗り舌出し火噴き血垂れオヤジ”です。

彼らの最新アルバムが、

「Sonic Boom」(KISS)

なのですが、待てど暮らせど国内版が出ない(エースの「アノマリー」は出たのに!)。

版権が高い割りに売上が見込めないというのが理由のようですが、70年代にさんざっぱら儲けさせてもらったんだから、お礼奉公と割り切って出せよ!

仕方がないのでオーストラリアから輸入版空輸(アメリカより安いのよ)。

いやあ、素晴らしい! 「地獄のロックファイヤー」と「ラブガン」の間に発売されても違和感ゼロのキッス・サウンド

エース・フリークの人は認めないかもしれませんが、トミー・セイヤーの「多分、エースならこう弾くだろう」な感じが実に微笑ましい。

さすがに歳のせいか、昔の様な下ネタ中心の歌詞は陰を潜めておりますが、
“♪Danger You! Danger Me! Danger Us!”
みたいなアホっぽさは健在。

“♪If It’s Too Loud, You Are Too Old”(Hot and Cold)なんて心意気の伝わってくる歌詞も。

80年代青春映画のエンディングに使われていそうな「Stand」、エリック・シンガーがボーカルを務める「All For The Glory」など結構多彩。

どうしてこれが未発売? これが出ないせいでKISSのワールドツアーから日本外されちゃうみたいじゃないですか。

今からでも遅くない。ボーナス・トラックの1曲もつけてくれればもっかい買うから。とっとと国内版を出せ!

※そう言えば、年末に殺人医師スティーブ・ウィリアムスが死んじゃいましたね。入場テーマ曲はジーンがリードをとる「勇者の叫び(I Love It Loud)」。ご冥福をお祈りいたします。

※関連:スペースマン再臨。エース・フレーリー「ANOMALY」→2009年10月16日