
一体どうすれば、ここまで適当でいい加減で浅くて薄い映画が撮れるのでしょう。
エド・ウッドにはそれなりに「志」があったような気がいたしますが、この人は・・。
「D-WARS/ディー・ウォーズ」(2007年/ヒム・ヒョンレ監督)
DはドラゴンのD。舞台はLAですが、韓国映画です。
ストーリーは、500年に一度ドラゴンになるために運命の女を奪い合う二匹の大蛇が・・嗚呼もうどうでもいいです。この監督、怪獣対軍隊の市街戦が撮りたかっただけです、多分。
大金つぎ込んでますが、発想は中学生の自主映画以下。
「スター・ウォーズ」「グリーン・デスティニー」「ターミネーター」「ハイランダー」「東宝の怪獣映画」どこかで観た絵柄や設定を無邪気に(何のヒネリも無く)ただ継ぎ足し。
楽しかったでしょうね、きっと・・。
大蛇対ウルトラ西部警察な市街戦はそれなりに見応えがありましたが、話がこれじゃあ。
生まれ変わりとか安い恋愛とかどうでもいいから、素直に“2大怪獣LAを襲撃”という「アボラスとバニラ」「グドンとツインテール」「シーゴラスとシーモンス」「ガメラとギャオス」(しつこい?)な展開にして、ひたすらビル破壊に専念してくれれば文句無しだったのですが・・。