地球、禿頭、サッカーボール、太陽の惑星直列。鳴り響く太鼓に「う!う!」の掛け声。
この「2001年ドラゴンへの道」がボンクラ・ハートを鷲掴み。
「少林サッカー」
(2001年/チャウ・シンチー&リー・リクチー監督)
ボールを蹴れば、疾風渦巻き、熱線走り、芝は焦げ、人は飛び、球はあり得ない軌跡を描く。
CG多用の嘘くささをここまで逆手に取るとは、天晴れとしか言いようがありません。
人によっては「笑いに品が無い」「暴力的」「そもそもサッカーではない」といった批判があろうかと思いますが、その通りです(笑)。
ベッタベタコッテコテのギャグとオブラートに包む気配すら見せない差別と暴力。
しかし、最新CGのアシストで描かれるのは、“チーム負け組”の人生逆転ゲーム。
最高じゃないですか。
男優陣では、満身創痍にも係らず「すまん。ちょっと休む」と言って退場する“魔の手”チャン・クォックワンが最高ですが、女優陣もなかなか。
ヒゲ男爵になったカレン・モクとセシリア・チャンのキュートな事。でも最後に全部持っていってしまうのが、スキンヘッドのヴィッキー・チャオ。
「火星に帰れ。地球は危険だ」には大爆笑。
絢爛正調CG絵巻です。
※参考:「いつも心にドラゴンを。 食神」→2008年7月15日
「美女3人が蹴る!撃つ!斬る!クローサー」
→2008年8月5日
「類似品に注意。 カンフー少女」→2009年8月22日
「おい(怒)×∞ 少林少女」→2009年12月28日