デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

フィルム撮りの第4期。絵になるなあ。ライジズ・オーヴァー・ジャパン/ディープ・パープル

イメージ 1

ちょいと前の話ですが、仕事で居合わせた4人が偶然にもパープル好き。ところが、

『やっぱ2期でしょう。イアン・ギラン』
『いやいや、3期。デビッド・カヴァーデイル』
『何言ってんだ、3期と言えばグレン・ヒューズだろ。
 それより4期。トミー・ボーリン
『え・・王道は1期じゃ・・ケンタッキー・ウーマン』
『1期って・・ってか何でそこだけ曲名なの。
 ロッド・エバンスって言えよ』

全然、話が合いません(笑)。

※因みにこれがブラック・サバスになると更に会話がややこしくなります。

1期ファンもレアですが、トミー・ボーリン好きも中々にニッチ。

現存する唯一の4期オフィシャル映像の未開封VHSを入手いたしました。

 

「ライジズ・オーヴァー・ジャパン/ディープ・パープル」
(1975年12月15日/日本武道館


悪名高き「ラスト・コンサート・イン・ジャパン」の映像記録です。

トミー・ボーリンは東南アジア系低純度ヘロインのために腕痺れ指動かず、ボトルネック・オンリーというていたらく。

グレン・ヒューズはアルコールに溺れて、力み具合によってはグレート・カブキな毒霧を噴きかねない極限状況(実際、ヤバそうな瞬間がある)。

が、しかし! このビデオは絶対買い

何たって元画像がフィルム。煙ったライトに照らされた深みのある映像はサイケデリックですらあります。

カリフォルニア・ジャムの時は単なるイモ兄ちゃんだったカヴァーデイルが髭をたくわえ野獣のような精悍さ。

白一色で中央に立つトミー・ボーリンの佇まいの何と絵になる事。

演奏の全てを一人で担わざるを得なくなったジョン・ロード(ほとんど全編キーボード・ソロ)と、いつもより更に手数多く叩きまくるイアン・ペイス

ほーら、見所一杯じゃございませんか。

限界リバースなグレン渾身のシャウトに酔いしれましょう。