昨年、最新アルバム「フレッシュ・アンド・ブラッド」を発表、68歳の意地を見せつけたデヴィッド・カヴァーデイル@ホワイトスネイク。
ホワイトスネイクは「えいや!」でぶった斬ると初期ブルース・ロック時代(1977~1982)と中後期ヘヴィメタル時代(1983以降)に分かれますが、初期こそ至高、特にジョン・ロード、イアン・ペイスが揃って在籍していた1979~1981年こそ、このバンドの最盛期です(老害の能書きなのは百も承知、二百も合点)。
この時代のアルバムはどれも素晴らしい出来ですが、1枚選ぶなら、
フール・フォー・ユア・ラヴィング/ホワイトスネイク
Ready an' Willing/Whitesnake(1980)
メンバーは上記3名に加え、ミッキー・ムーディ(ギター)、バーニー・マースデン(ギター)、ニール・マーレイ(ベース)の6名(交換不能なオールスターキャスト)。
邦題タイトル曲は後にアルバム「スリップ・オブ・タング(Slip of the Tongue)」でセルフ・カヴァーされますが、断然オリジナルの方が好み。
この時代はライブも素晴らしく、特に1980年のReading Festivalで披露された「ミストゥリーテッド」はホワイトスネイクのみならず、本家ディープ・パープル、レインボー、ヒューズ・ターナー・プロジェクトのどのバージョンよりも素晴らしい出来。
しっとりとしたピアノのイントロから入り、ギターが被り、ドラムが盛り上げ、最高潮に達した所でボーカルが入る。
♪I’ve been mistreated!
リッチー・ブラックモアは「ミストゥリーテッドはギター曲だ」と言っていましたが、このデヴィカヴァのシャウトを聴くと「いやあ、やっぱりボーカル曲だろう」って気になります。
現在発売されているCD「フール・フォー・ユア・ラヴィング+5」にはボーナス・トラックとして「ミストゥリーテッド(レディング・フェスティヴァル・ライヴ)」が収録されていますが、これ、前年1979年のものなんですね(いや、これはこれで貴重なのですが)。
★1980年の様子を聴きたい方はここいら辺☟参照(音源のみ)。
https://www.youtube.com/watch?v=pIvVbd-4Jnk
※「ミストゥリーテッド」は28:05あたりから。
「この1枚」をどれにしようか散々迷いましたが、「ミストゥリーテッド」の話に繋げたい、というのが決め手になって本作にしました。
悩みに悩んだ対抗馬はこちら。
カム・アンド・ゲット・イット
COME AN’ GET IT(1981)
3曲目の「Don't Break My Heart Again」から4曲目「Lonely Days, Lonely Nights」の流れが最高です。
★2008年のちょっと残念ライブレポートはこちら。
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★本日のTV放送【13:00~BSプレミアム/プレミアムシネマ】
★本日6月19日は“顔面凶器”小沢仁志先生のお誕生日(おめでとうございます!)。
曼荼羅畑「高」登場頻度を誇る小沢先生ですが、今日は地味ながら“いい感じ”に仕上がったこの作品を。