デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ラヴクラフトさんの墓石に一礼・・。 フロム・ビヨンド

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それは言わない約束でしょ?なのは重々承知しておりますが、一応突っ込むのもお約束かと。では、皆さんご一緒に。

どこがラヴクラフトやねん!

 

フロム・ビヨンド

(1986年/スチュアート・ゴードン監督)


原作は「彼方より」。文庫で十数ページという短編を御意見無用で広げる広げる。

大量の電力を利用して人間の松果腺(どこだよ)を刺激してやると、新たな視覚野が目覚め、あちらの世界を見る事ができる(原作の内容はここまで)。

ブリトリアス教授はあちらの世界から来た怪物に首もぎとられてあちら行き。

助手のクロフォードくん(ジェフリー・コムズ)と精神分析医のカテリーナ女史(バーバラ・クランプトン)と黒人巡査(ケン・フォリー)が再びこの機械を作動させたら、ヌルヌルの物体Xがこんにちは。「みんな俺と合体して気持ちよくなろ~」と迫ってきたからさあ大変。

なんでも松果腺はスケベを司る所らしく(本当か?)、カテリーナはボンデージ・ルックでクロフォードに馬乗り。

クロフォードは怪物に頭かじられてツルっ禿。額から松果腺だか視覚野だかが飛び出してアンコウみたいな顔になった挙句、ゾンビのように人の脳みそちゅーるちゅる。

「わしとひとつに」「抱いて」「気持ちいい」・・うーん、ラヴクラフト

ジェフリーとバーバラは前作「死霊のしたたり」から続投、製作は勿論ブライアン・ユズナ(←多分、SMはこいつの趣味)。

ラストはちょっと怖い余韻を残す夏の変態祭りです。

余談ですが、ギレルモ・デル・トロ監督がジェームズ・キャメロンのプロデュースで、「狂気の山脈にて(At The Mountains Of Madness)」を映画化するそうです。

CGだと興醒めなので、ここはひとつ“オール南極ロケ”でお願いします。

※参考:「死霊のしたたり」→2008年1月2日
    「バタリアン・リターンズ」→2008年5月26日
    「死霊のしたたり2」→2010年6月29日