デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

鉄板フォーマットでまさかの続編。 ディセント2

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一作目(サスペンス重視)でヒドイ目に遭ったヒロインが、再び死地に出向いて更にヒドイ目に遭う(でもアクション重視)、という鉄板フォーマットでまさかの続編。

「ディセント2」(2009年/ジョン・ハリス監督)

ちょっと鬱になるかと思うくらい滅多暗な“あの”エンディングから、どう続きを作るのかと思ったら、米国公開版ってあのラストカットの前で終わっているんだとか(つまり、ハッピーエンド)。

あれはあの終わり方だから余韻があって良かったのに・・。

という訳で、サラ(ショーナ・マクドナルド)が、人喰い地底人が跋扈する地下洞窟から辛くも生還した所から本編スタート。

一応、地上では行方不明になったサラたちを捜索中でしたが、サラはあまりの恐怖で地底の記憶をすこーんと消失。

血まみれのサラを訝しんだ保安官(絵に描いたような嫌われキャラ)は、サラを道案内にしてレスキュー・チームと共に洞窟へ。

ちゃっちゃか地底人とのアクションに突入する出し惜しみの無さは2作目の鑑。

前作ラストでサラが“撒き餌”にしたジュノ(ナタリー・メンドーサ)がピッケル1本でサバイバル(あり得ねえ・・)。

遺品のビデオカメラで経緯を説明、地底人の存在を示すと共に、サラが記憶を呼び覚ますという展開はなかなかお上手。

この手の映画は期待値が凄~く低く、基本全員死んでも「ま、いっか」なので実に気楽に観る事ができます(閉所恐怖症の人を除く)。

地底人のオリジンと支援者の存在を匂わせるラストは続ける気満々。

どんどん駄目になっていく典型的パターンです(笑)。

※関連:「ディセント」→2008年11月16日
※参考:「地獄の変異」→2007年12月23日