デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

小池朝雄の子守唄。 あしたのジョー[最終話→第1話]

イメージ 1

普通、連続アニメを2話ずつ放送する場合、最終回が奇数話なら、最後は最終1話のみにするか、逆に3話にしちゃうかどちらかだと思うのですが、最終回の後ろに第1話を繋げて再放送2クール目に突入という荒業を発見。

無茶するなあ、カートゥーンネットワーク

あしたのジョー/最終話・燃えろ 遠く輝ける明日よ!」(1971年9月29日放送)
     ↓
あしたのジョー/第1話・あれが野獣の眼だ!」(1970年4月1日放送)

変名を使用していますが、監督はどちらも出崎統です。

カーロス戦を終えて旅に出るジョーのラストカットの直後に、ドヤ街にやってくるジョーを見るのはなんかタイム・パラドックス系のSFを観ているようで妙な気分です。

最終話と第1話では、OPの絵柄とEDの歌が異なります。

放送後半のEDは「力石徹のテーマ」(作詞・寺山修二)ですが、前半は「ジョーの子守唄」(作詞・梶原一騎)。

「ジョーの子守唄」は段平役の藤岡重慶が歌っていると思っている人がたまにいますが、よく聴けば小池朝雄とすぐ分かります。

味わい深いにも程がある美声(←上手いのとは違う)。キャスティングした人は天才ですね。

尾藤イサオあおい輝彦藤岡重慶、そして小池朝雄

キャラ良し、音良し、響き良し。声帯大振動祭です。

こういう力強い声が今のアニメにはないですよねえ・・。