昔、飛行機が出てくれば何でもエアポートナントカにしちゃえ!という時代がありました。
調べたら、劇場公開された正規シリーズ(大空港/75/78/80)の他に、エアポート85/94/98/99/2000/2002/2003/2004/2005/2008/2010なんてのがありました。
セガール親父の沈黙シリーズの上を行くヒネリの無さです。
で、この跡目を継いだのがアルマゲドン・シリーズ。
アルマゲドン2007/2008/2009/2010/2012/20xx、いらんヒネリを加えたアルマゲドン・コード・・いやあ、バッタもんって本当に素敵ですね。
今回は景気良く一発目と最新作をセットで御紹介。
「アルマゲドン2007」
(2006年/テリー・カニンガム監督)
「アルマゲドン2012」
(2010年/ジャスティン・ジョーンズ監督)
並べた段階で既に内容が混ざって不可分一体(笑)。
2007はメテオ(隕石)ものの変形。
月に隕石が衝突して、その欠片が地球へ・・と思ったら隕石の欠片じゃなくて月の一部でした。
つ、月に亀裂が!・・このままじゃ割れた月の断片が地球の引力に引き寄せられて雨あられと降り注ぎ、地球壊滅、人類絶滅。
どうする? 割れ目繋ぎ合わせて崩壊を防がねば! アメリカ人なら何でも核で解決だ! 割れ目爆破して埋めちまえ! 爆破の専門家押し込んでスペース・シャトルGo!
が、しかし、月の内部は鉄分が多く、爆破の力は及ばない事が判明。走る亀裂、割れる月、舞い上がる岩盤。どうするアメリカ人!
という手に汗握る(本気にするなよ)展開。
浮遊する岩盤群の中を泳ぐスペース・シャトル・ドライバーの運転技術が神業(いや、しょぼいCGなんだけどさ)。
科学考証は言うに及ばず、金も時間も役者も見せ場も無い中で、なんとか終わりまで見られるものに仕上げている点は評価できます(ご理解頂いていると思いますが、もともとのハードルがマッチ箱並みに低いです)。
対する2012はブラックホールもの(と書くだけで内容の想像はつきますよね)。
キャラ立ちを考えた結果であろう設定が全部裏目。学者の話は訳分からず(もともと科学的根拠なんか無いのだから当然ですが)、地上のドラマ部分は激しくどうでもいいという下痢腹に浣腸な出来栄え。
サラ・コナー・クロニクル(シーズン2)に出ていた唇の下品なお姉ちゃん(ステファニー・ジェイコブセン)がいた事くらいしか最早記憶に残っておりません。
という訳で、アルマゲトン対決1回戦は2007に軍配。
え、2回戦?・・ う~む。