デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

追悼アーヴィン・カーシュナー。スターウォーズ/帝国の逆襲

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アーヴィン・カーシュナー監督が11月27日、お亡くなりになりました。87歳。

長期療養中だったとの事ですが、87まで生きればまずまずでしょう。

代表作と言えばやはりこれ。

スターウォーズ/帝国の逆襲」(1980年/アーヴィン・カーシュナー監督)

モフ・ターキンの側近というナンバー2扱いだったダース・ベイダーが堂々主役に昇格した記念作。

更にヨーダの登場、ソロとレイアのロマンス、ルークとベイダーの関係などドラマ部分が盛り沢山にも関わらず、破綻をきたさない奇跡のバランス。AT-ATスノーウォーカーや空中都市などビジュアルも豪華。

初期三部作の中で(=シリーズ全作の中で)本作を1番に推す人は多いと思います。

「I Love You!」「I Know」 この会話一発でソロはルークを喰いました。主役を狂言回しにして脇キャラを立てまくった構成の勝利です。

ルーカスは本作を1万回見直して“キャラを立てる”事の意味をよっく考えるように。

職人アーヴィン・カーシュナーの手腕が光る名作です。ご冥福をお祈りいたします。


※参考:「イウォーク・セレブレーションを返せ!スターウォーズジェダイの帰還」
     →2008年11月5日
     「猛る欲情が銀河を壊す。スターウォーズクローンの攻撃
     →2009年9月2日
     「イケイケパルパティーンスターウォーズシスの復讐
     →2010年7月22日