デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

何故?!追悼:池田敏春監督。 天使のはらわた/赤い淫画

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池田敏春監督がお亡くなりになりました。

しかも、伊勢志摩で入水自殺。長年、鬱病を患っていたそうですが、何もそんな文学な死に方せんでも・・。

デビュー作は1980年の「スケバンマフィア 肉刑(リンチ)」(主演:倉吉朝子←ちょっとファンだった)。そして翌年の傑作が、

「天使のはらわた/赤い淫画」(1981年/池田敏春監督)

どん詰まりの青年とどん詰まりの女(泉じゅん!)。

全てが裏目。不幸のスパイラル。指先の一瞬の触れあいがぬくもりの全て。

ストーブ、炬燵、ネオン、コート、傘。タイトルの通り闇に浮かぶ赤が映える男と女の淫影画像。

救いがないにも程があるエンディング。

確かに、こういう映画撮る人は長生きできないかもしれません。

ご冥福をお祈りいたします。

※参考:「殺戮の女神降臨! 人魚伝説」→2010年6月24日