デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

シュワルツと共にあらん事を! スペースボール

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く、くだらね~。でもツボだ。

スペースボール(1987年/メル・ブルックス監督)

スターウォーズ」のパロディですが、きちんとルーカスの許可を取った“純正品”。特撮はILMが手がけています。

ただし、ネタ元映画はスターウォーズに限定していないのでバラエティ豊か。

ほとんどが分かりやすいにも程がある直球ネタですが、中にはどう理解してよいやら途方に暮れるものも。その筆頭がフォースの代替語シュワルツ

アメリカの有名な玩具屋の名前で、ルーカスのマーチャンダイジング商法を皮肉っている(それらしい台詞もある)とも言われていますが、別の意味にとれる気になるシーンも。

悪玉ダーク・ヘルメット(ニック・モラリス)とソロとルークの合体キャラ、ローン・スター(ビル・プルマン←若い!)がライトセーバーで戦う場面。

実際に武器を持つのではなく、シュワルツのによってライトセーバーを実体化させるのですが、ふたりとも手の構え位置が股間で、そこからライトセーバーがにゅろーんと伸びて来るので、何と言うか実に下品。

ここのモラリスの台詞が「お前も立派なシュワルツ(ルビでイチモツ)を持っているな」。

シュワルツには“黒”という意味があるそうで、うーん、やはり下ネタなのか(但し、本作の字幕はかなりいい加減で信用していいかはちと微妙)。

笑いどころはパロディとしてのネタよりも、各々のキャラクターの会話の間合い。

大統領(モフ・ターキンね)とヨーグルト(ヨーダね)の二役をこなしたメル・ブルックスや、半人半犬(チューバッカね)のジョン・キャンディなど脇も芸達者揃い。

あと特別ゲストでジョン・ハートが。よくやってくれたなあ、あんな役。

特撮では、巨大戦艦スペースボール号がマクロスばりのトランスフォームをして、巨大メイドになるシーンが秀逸でした。

ちょっと疲れて、ちょっと酔っ払って、ちょっと眠い時に日東紅茶とブルボンの100円菓子でも摘みながら観ると最高だと思います。