『もう遭えないのか?』
『遭えるかも。でもあなたは私に気づかない。だって私は全然別の人間になっているから』
と書くと、「天国から来たチャンピオン」のような恋愛ものを想像しちゃいますが、いやあ・・(照笑)。三輪ひとみが諏訪太郎になったら普通気づかねえよ。
『おう、久しぶりだなあ。何だよ忘れちゃったのかよ、俺だよ俺。真・由・美。お前、俺の左の乳首ばっか吸ってたろ。今でも左だけ乳首がとんがちゃってさぁ・・あっははははは』
いい話だ、うん。
「血を吸う宇宙」(2001年/佐々木浩久監督)
警視庁に飛び込んできた若妻・里見(中村愛美)。「娘が、娘が誘拐されたんです!」
しかし、帰宅した夫は刑事たちに「娘?うちには娘なんていませんよ」
そこに現れた謎の女霊媒師(由良宣子)。刑事(下元史郎)が「誰だお前は?どこかで遭ったような」
女霊媒師の放った使い魔(首無し女子高生)に導かれて辿り付いたのは、風呂もトイレもない奇妙な住宅。
娘は実在するのか? “宇宙猿人ゴリ”リスペクトな“パンチのテーマ”を歌い暗躍する政治家亀山パンチ(上田耕一)の正体は? FBIを名乗る謎の男(阿部寛)とパツキン女ルーシー(栗林知美)の目的は?
嗚呼、やっぱり書いてて虚しい。
そこかしこに前作「発狂する唇」の残照が残っているので、先にこっち観ちゃうと面白さ半減かもしれません(ルーシーはしっかり前作で頭皮剥がされた跡が残ってるし)。
中村愛美がゲ○って歌って犯されて、もお約束(三輪ひとみより歌は巧い)。
唐突な「遊星よりの物体X」ラストのキメ台詞絶叫に呆気にとられている間にエンド・クレジット。
高橋洋にとって、この脚本はマジなのかタチの悪い冗談なのか。小一時間居酒屋で問い詰めたい気分ではあります。