自分の娘を一度ならず二度までレイプした上に○○させてしまう・・さすが変態監督、見事な愛情表現です。
(1996年/ダリオ・アルジェント監督)
ローマで起きた連続レイプ殺人事件を追ってフィレンツェに来た女刑事アンナ(アーシア・アルジェント)。
情報提供者に会うため、美術館を訪れたアンナは1枚の絵に引き込まれ気を失ってしまいます。彼女を介抱してくれた親切な青年アルフレイド、しかし、彼こそ・・。
スタンダールが、フィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂内部のフレスコ画を見上げていた時に、突然眩暈と動揺に襲われしばらく呆然としてしまったという事に由来しているスタンダール・シンドローム(単なる立ち眩みじゃねぇのか?)。
芸術的題材を扱っているせいか、画面が妙に綺麗。絵の中に吸い込まれる所とかアルジェントらしからぬ(?)美しさ。
おっと、アルジェント、今回はアート系か、と思いましたが、アーシアが気絶する時、しっかり大理石に前歯打ち付けるカットがあって一安心。
その後も、食道を流れ落ちるタブレット(ご丁寧に2度も)とか、顔面を貫通する弾道とか、発射された弾丸に映る犯人の顔とか、“おっさん、金と手間かけるトコ間違っとるぞ”なシーン目白押しで大満足。
犯人の途中交代は「シャドー」でもやっていますが、向こうは相乗り、こっちは発狂。大分毛色が異なります。
海外ではBlu-rayが出ているのに日本はDVDすら・・。非ハリウッドのホラーは不遇です。
※参考:「迸る血糊、溢れ出る作家性。シャドー」
→2010年9月26日
「これは便利だ。トラウマ/鮮血の叫び」
→2010年8月11日