「政治家になる!」と言い垂れて会社を辞めた同僚が、先の統一地方選挙で市議会議員になりました(ひとごとながら何となく誇らしい)。
前の会社にいた女の子は「あたし、スチュワーデスになる!」と宣言して、本当にANAのスチュワーデスになりました。
人生は成り行きと偶然(宇宙の法則とも言う)と努力と根性と信念で出来ているのだなぁとしみじみ。
日々トラッシュ・ムービーに溺れている我が身を反省・・なんかしない。断じて。
「マイ・ウェイ」(1975年/エミール・ノファル監督)
そう、あの名曲「マイ・ウェイ」を全編にフィーチャーしたベッタベタの家族愛映画です(ずっとアメリカ映画だと思ってましたが南ア産だったんですね)。
スポーツ一家の誉れ高いマドックス・ファミリー。
勝利のみが価値ある行為と信じて疑わない元オリンピック・マラソン金メダリストの父ウィル(ジョン・スチュアードソン)、水泳のメダリストである母、そして、マラソン、カーレース、ボート、水泳の各分野で将来を嘱望される子供たち。
子供たちは勝利のみに固執する父親の呪縛を逃れ、自らの道を歩もうとしますが・・。
展開も映像も心地良いくらいベタ。恋人同士が再会した次のシーンが海に沈む夕日を背景にシルエットで抱擁とか普通の神経を持っていたらちょっと恥ずかしくて出来ません。
マイ・ウェイは流石名曲、場面をグイグイ盛り上げますが、訳が滅茶苦茶いい加減。
マイ・ウェイを歩んできた道(人生)に見立てるのは構いませんが、この歌のキモは、
“And More, Much More Than This, I Did It MY WAY”でしょう。
“もっと、そう、もっと重要なこと、それは私のやり方でやってきた事だ”
自分のやり方(信念)を通したかどうか。“♪これが私の生きる道”ではなく、“ギンギラギンにさりげなく、それが俺のやり方”の方が大事だと(正しい例えじゃないな…)。
昔いた会社にこの曲(勿論日本語)を十八番にしている爺がいて、場の性格も考えず何とかのひとつ覚えみたいにこの歌がなり散らしてまして(多分、どこの会社にも必ず1人はいる)。
原曲の出だしは“And Now, The End Is Near”だぞ。人生の終わり間近の奴が自らの人生を振り返り、俺は間違ってなかったと納得する歌だぞ。結婚式に相応しいかどうかよく考えてから曲選べ(聞いてるか寺田)。
晴れて市議会議員となった大●●くん、君がフライング・ヘッドバッドで事務所の壁に開けた大穴はまだ未修理のまま残っているぞ。是非、●●市の次期予算で補修してくれ。