デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

服だけ溶かして触手プレイ。 ギャラクシー・オブ・テラー

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ロジャー・コーマン率いるニュー・ワールド・ピクチャーズのSF超大作(信じるなよ)!

あのコーマンがここまで?!と眼を疑う巨大なセット(絶対、他の映画で使い回ししている)。

「禁断の惑星」「エイリアン」「遊星からの物体X」を丸パクリしながら、超えた所がひとつもない見事な脚本。

正にコーマン印の正調Z級低予算やっつけムービーです。

「ギャラクシー・オブ・テラー/恐怖の惑星」
(1981年/B・D・クラーク監督)


宇宙の果てで探査船が音信途絶。救助に向かった一行は、そこで巨大な遺跡のような建造物と探査船乗務員の死体を発見。

やがて未知の怪物が彼らを襲う・・ってどこかで聞いたお話ですが、“運勢を司る皇帝の跡目相続試験”と言ういらんヒネリが加味されているのが新機軸です。

怪物の正体が、具現化した恐怖心という聞くまでもないオチが、サスペンスの醸成にビタ一文貢献していない所も好感度大。

中でも素晴らしいのは、芋虫型の怪物(蛆虫が巨大化した、という設定だったのに)に襲われた女性隊員が、服だけ溶かされて全裸になり、芋虫に触手プレイをされた挙句絶命するお色気(?)シーン。

スピルバーグが「宇宙戦争」で服だけ残す怪光線を描いていましたが、分かってませんね。

キャプテン・スポルディングことシド・ヘイグがクリスタルの手裏剣を飛ばす忍者(?)役で出演。フレディに変身前のロバート・イングランドとかも出ていて結構豪華。

少しだけ金かけた「プラン9」だと思えば、楽しく鑑賞できます(多分)。