
うわあ、つまんねえ。
元ネタはPS2の「THE お姉チャンバラ」。水着のお姉ちゃんが、日本刀振り回して(近接戦闘ではネリチャギなどもキメちゃう)ゾンビをなぎ倒す“爽快系”ゲームです。
ゾンビの返り血を一定以上浴びるとバースト(暴走)して無敵になるというナイスな設計でしたが、バースト中はマッハで体力が減っていき、食い止めるにはアイテムが必要という“嬉しいのかムカつくのか分からない”仕様になっておりました。
私はこのバーストの制御が鬱陶しくて早々に投げ出した少数派。
映画版ならそんなストレスも無く、すっきり爽快かと思ったのですが…。
ゲーム版のキャラデザインも没個性的でしたが、映画版も倣ったかのように魅力無し。特に主役(乙黒えり←タイ・英・日のクォーターだそうです)。
出てくる女の子3人共、道ですれ違っても気づかないでしょう。
比べるのもアレですが、バトルロワイヤルの柴崎コウ、修羅雪姫の釈由美子、キルビルの栗山千明、ハードリベンジ・ミリーの水野美紀、ラスト・ブラッドのチョン・ジヒョン、ついでにシン・シティのデヴォン青木あたりを想起しちゃうと“渋谷あたりにいくらでも転がっている普通の人”にしか見えません。
始めにゾンビ有りきのお話なので、事の発端なんぞどうでもいいのですが、その作品の世界観をいきなりテロップだけで説明しちゃう映画を私は信用しません。
あと細かい状況を延々“説明的台詞”で済ませてしまうのも手抜き(喋っているデブは演技下手だし)。
主役の相方となる女・レイコ(橋本愛美)の得物はどう見てもマッドマックス/オートバグラーですが、何故か普通の拳銃の弾がドキュンバキュン。しかも、マシンピストルのような連射が可能…。
こういう思い入れの無さが作品のチープさに直結しています。
マッド・サイエンティストを演じた諏訪太郎は流石の存在感ですが、世界を破滅に導く(導いた?)にしては小物過ぎ。
デストピアでゾンビで水着で日本刀…仕込みは完璧なはずなのですが…。
あと、DVDの録音レベルの酷さは何だ? 風呂の中で喋っているのか? ドルビーに加えてDTSまで装備してコレじゃアンプが可哀想だぞ。