デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

…違う(笑)。 ヘルレイザー3[Blu-ray版]

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『地獄で報いを受けるがいい!』

『残念だな。その程度の想像力しかないとは』

ええと、その台詞、そっくりそのままノシつけて…。

ヘルレイザー3[Blu-ray版]」
(1992年/アンソニー・ヒコックス監督)


前作まではイギリス映画でしたが、本作からアメリカ映画。舞台がニューヨークに移った瞬間、荘厳な雰囲気映画がアホタレなヤンキー・ムービーに大変身。

全編を覆っていたクリストファー・ヤングのクラシカルな音楽が一転メタルに。

ヘルレイザーヘヴィ・メタル・・違う。

地獄の門番だったはずの魔道士が、パズルボックス開けたわけでもない一般市民を大量殺戮。

セノバイトが無差別殺人・・違う。

暗闇背負っていたピンヘッドが太陽燦々な真昼間のお花畑にこんにちは。

ピンヘッドとそよ風の誘惑・・違う!

新参魔道士軍団が警官隊相手に大立ち回り、ビルも車も爆発・炎上。

魔道士が市街戦・・違う、違うでぇ、ワシらが望んじょるヘルレイザーはそんな話と違うでぇ! しかも君らのダサいデザイン何? ただのヤンキーちゅうか不良じゃん。

あちこち景気良く爆発するのは嫌いじゃないですが、そういうのはエルム街とか13金とかでやってくれ。

お姉ちゃん瞬間皮剥ぎとか、ピンヘッドが教会でキリストごっことか(写真上)、パズルボックス出す瞬間の構図とか(写真下)、いい感じのカットもあるので、偏差値ダダ下がりの基本骨子が残念無念(バーカー、本当に関わっていたのか?)。