デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

まだまだイケるぞキャメロン・ディアス。 ナイト&デイ

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「トゥルー・ライズ」がどうしても好きになれない最大の理由は「コメディとして中途半端」(お笑いとアクションがバラバラ)だから。

その点、本作はド派手なアクションが全てコメディ(しかもラブ・コメ)として機能しています。

さらに、主演はキャメロン&トム様。多少トウが立って賞味期限ギリとは言え、スターはやっぱりスター。

まだまだイケますキャメロン・ディアス

「ナイト&デイBlu-rayエキサイティング・バージョン](2010年/ジェームズ・マンゴールド監督)

平凡(?)な女性ジューン(キャメロン)が、カンザス発ボストン行きの飛行機で出会った色男ロイ(トム)。

しかし、ジューンが化粧室で「あんないい男ほっとく手はないわ。絶対落としてみせる」なんて気合入れている間に、ロイが乗客・乗務員全員(パイロット含む)を瞬殺。

席に戻るとロイが爽やかな笑顔で「パイロットがいないんだ」。

そしておもむろに操縦桿を握ると眼下の道路に強制着陸(前を走るトラックのおっさんがノリノリで“♪Rock You Like A Hurricane”。危うく自分がRock You Like A Hurricane。

飛行機はそのままトウモロコシ畑に突っ込んで(二人が脱出後)大爆発。

一体何がどうなっているの?

プロ(この場合、CIA腕利きエージェント)の暗闘に巻き込まれた一般人という図式は手垢つきまくりですが、語り口が巧妙かつアクションハデハデなので飽きません。

ロイはまんまミッション・インポッシブルのイーサン・ハント。ジューンは一般人ですが、車好きでイイ男には積極的というキャラがチャリ・エンのナタリーと被ります(オールド・ファッションなダンスは踊りません)。

向かうところ敵無し。しかも(くどいようですが)ラブ・コメ。

拉致されたジューンが目を覚ますと、目の前で時計の振り子のように揺れている裸逆さ吊りのロイが「大丈夫だ。すぐに逃げられる」(←ジューンの視界に入る位置に来た時だけ囁くように言う)。

もう馬鹿まっしぐら。薬で眠らされたジューンが朦朧と半覚醒する度に状況が目まぐるしく変わっている所とか結構笑えます。

後味爽快なのもスター映画ならでは。

Blu-ray/DVDに収録されている“エキサイティング・バージョン”は、劇場公開版より8分長く、ロイと牛の一騎打ちや、ジューンのダブルSIG乱れ撃ちシーンなどが追加されています。

最近観直して評価の上がった作品(「チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル」「ターミネーター3」)と併せて考えると、どうも私は“強い女が大暴れする馬鹿映画”が好きみたいです。