デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

サイボーグなら乳出しOKなのか? メカゴジラの逆襲

イメージ 1

前作「ゴジラ対メカゴジラ」のバトルシーンを伊福部サウンドに乗せて再編集、ストップ・モーションと共にスタッフ、キャスト・クレジット。

前作の(一部ファンの)不満を一挙に解消する満点のオープニングです。

この勢いで走ってくれたら(個人的には)大満足だったのですが・・。

 

メカゴジラの逆襲
(1975年/本多猪四郎監督)


前作の沖縄決戦から地続きの続編。主役を張った大門正明平田昭彦が全くの別キャラで続投という「仁義なき戦い」の松方弘樹方式。

今回の主役はゴジラでもメカゴジラでもなく、恐竜チタノザウルス。

これがなんと言うか・・細い!!

タツノオトシゴに手足を付けて巨大化したようなデザインなので、威厳も重量感もイマひとつ。

ここに学会を追われた科学者が宇宙人の手を借りて人類に復讐という「ひとりぼっちの地球人」エピと、事故で死んだ後サイボーグとして蘇えった女性の悲恋という大人エピが加わった結果、

ゴジラ初登場まで40分、タイトルキャラであるメカゴジラ発進まで47分という“お子様の我慢の限界”を超えた時間配分に。

そのくせ、お子様が怪我しそうになって「助けてゴジラ!」と叫ぶや、街の真ん中にいきなり出現というウルトラマンかよ!」な登場の仕方をしたりするので気が抜けません。

あまりの火薬の多さに爆発と同時に地面がずれる(?)メカゴジラのフィンガー・ミサイル・シーンは、「海底軍艦」の都市崩壊(地震でビル群が一気に潰れる)シーンと肩を並べる凄まじさ。

こんなシーンのつるべ打ちが観たかった・・。

本作の私的名シーンは、宇宙人(ブラックホール第3惑星人)にサイボーグ改造された桂(藍とも子)の修復シーン。

作り物ではありますが、両乳をしっかりと拝むことが出来ます。

サイボーグ(という設定)なら、乳出しOKなのか。

※引用した「ひとりぼっちの地球人」を書いた脚本家の市川森一氏がお亡くなりになりました。12月10日。肺癌。70歳。

帰ってきたウルトラマン」「シルバー仮面」「ウルトラマンA」のメインライターでしたが、個人的ベストは「ウルトラセブン」の「盗まれたウルトラアイ」でした。

ご冥福をお祈り申し上げます。