ナチ×米軍×ゴリラ。 SFゾーン・トゥルーパーズ
「ロボット・モンスター」は宇宙人が“ゴリラ+スキューバ・ヘルメット”で嫌ぁな気持ちになりましたが、こちらは“ゴリラ+シルバー・スーツ”。
やっぱり嫌々です(笑)。
「SFゾーン・トゥルーパーズ」(1985年/ダニー・ビルソン監督)
第二次大戦時のイタリア戦線。青二才の指揮官のせいで連合軍アメリカ兵は4名(取材記者1名含む)を残して全滅。
周りはドイツ軍で一杯。シュマイザーの一斉射撃を喰らいながら森へ逃げ込むと何故かSSの駐屯地が。
どうしてこんな所にSSが? そして森を抜けると地面に突き刺さった巨大な飛行艇が。
「なんだこれは? 新型のツェッペリンか? いや違う。これは…宇宙船だ!」
ここまでの描写はミリタリー・マニアの自主映画と見まごうチープさ(いや、ここから先もチープなんだけどさ)ですが、この宇宙船は気合が入っています。
写真だと尺が分かり難いですが、完全に1/1サイズ。本体部の高さだけで15mはあると思います。
本船だけで制作費の半分は飛んだのではないでしょうか?
ここで駄目駄目新兵の見本だったアメコミマニアの若造が俄然やる気モードに突入。
船内に浸入するや「早く出よう」という上官を「冒険心はないんですか」と一括して前進。
この宇宙線が動けば拍手喝采でしたが、流石にそんな金はなかったようで(だってエンパイア・ピクチャーズですから)、結局は景気良く爆破。嗚呼、勿体無い。
ここからはナチ×米軍&ゴリラ宇宙人(ちょっと蝿男入ってます。メスだけど)連合軍の攻防戦。
85年と言えば、「レイダース」(81)「E.T.」(82)よりは後ですが、「プレデター」(87)よりは前という微妙な年代。
“ゴリラ+シルバー・スーツ”と言えば、「ゴジラ対メカゴジラ」(74)のブラックホール第三惑星人ってのもいましたね。モデルはこっちか。
※参考:「一人で観るとダメージでかいので要注意! ロボット・モンスター」
→2009年2月2日
「全身凶器の憎い奴。ゴジラ対メカゴジラ[1974]」→2011年12月1日