デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

策士策に。 スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション

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「オリジナルを改悪しちゃ駄目よ」byシドニー

言いたい事は分かります。分かるのですが…。

何と言うか、タコが自分の脚を食べているような、自縄自縛と言うか自嘲自爆と言うか。

「スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション」
(2011年/ウェス・クレイブン監督)


シドニーネーヴ・キャンベル)が体験したウッズボローの惨劇(つまり「スクリーム」シリーズ)を題材にレポーターのゲイル(コートニー・コックス)が書いた小説を映画化した「スタブ」シリーズもPart7に突入。

事件はいつしか風化し、町を代表するイベント・ネタに。

そのウッズボローに人気作家となったシドニーが新作キャンペーンで里帰り。始まる惨劇のカーテンコール。

トラッドなホラーのパロディとしての「スクリーム」があり、更にそのパロディとしての「スタブ」シリーズがあり、そこに近年のホラー(ソウやショーン・オブ・ザ・デッド)が加わり…。

原典に敬意を払いつつ、パロディの多層構造を目指したのは分かるのですが、屋上屋感満開。

正直、途中で誰が死んでも(誰が犯人でも)どうでもいいや、な気分になりました。

策士策に溺れた形骸ホラー。残念です。

オリジナル・キャスト揃い踏みはファンには嬉しいプレゼント…ですが、やけに太ったんじゃないかネーヴ・キャンベル