「オリジナルを改悪しちゃ駄目よ」byシドニー
言いたい事は分かります。分かるのですが…。
何と言うか、タコが自分の脚を食べているような、自縄自縛と言うか自嘲自爆と言うか。
「スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション」
(2011年/ウェス・クレイブン監督)
シドニー(ネーヴ・キャンベル)が体験したウッズボローの惨劇(つまり「スクリーム」シリーズ)を題材にレポーターのゲイル(コートニー・コックス)が書いた小説を映画化した「スタブ」シリーズもPart7に突入。
事件はいつしか風化し、町を代表するイベント・ネタに。
そのウッズボローに人気作家となったシドニーが新作キャンペーンで里帰り。始まる惨劇のカーテンコール。
トラッドなホラーのパロディとしての「スクリーム」があり、更にそのパロディとしての「スタブ」シリーズがあり、そこに近年のホラー(ソウやショーン・オブ・ザ・デッド)が加わり…。
原典に敬意を払いつつ、パロディの多層構造を目指したのは分かるのですが、屋上屋感満開。
正直、途中で誰が死んでも(誰が犯人でも)どうでもいいや、な気分になりました。
策士策に溺れた形骸ホラー。残念です。
オリジナル・キャスト揃い踏みはファンには嬉しいプレゼント…ですが、やけに太ったんじゃないかネーヴ・キャンベル?