「フィル、今どこ?!」
「すまん…またやっちまった」
「まさか、(結婚)式は欠席?」
「いや…(事態は)もうちょっと悪い」
フィルの後で頭を抱えているスチュとアラン(写真上)。何故かアランは托鉢されている!
今度は何をやらかしたんだ、お前ら!?
「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」(2011年/トッド・フィリップス監督)
今回の舞台はタイ、バンコク。
前回、ヤリマン女と別れたスチュが晴れて結婚。と言ってもお相手はヘザー・グレアムじゃなくてジェイミー・チャン。
花嫁の故郷であるタイに集合したいつもの面々。しかし、流石にベガスの夜に懲りたのか、バチェラー・パーティは無し。
海辺でおとなしくビールで乾杯。この1本で終わるはずの宴でしたが…。
目覚めればどこかの安宿。アランは坊主、スチュは顔面にタトゥー。部屋には猿、グラスには花嫁の弟テディの指。そして何故か前回のトラブル・メーカー中国人、ミスター・チャウが。
やばい、やばいでぇ。ってかまずここはどこだ?
ミスター・チャウだけは記憶があるらしい。
『あんな凄い夜を覚えていないのか? よし、今説明してやる。が、その前に…』
白い粉を景気良く吸い上げたチャウは、そのままオーバー・ドーズで心肺停止。
ここはタイ。目の前には死体と覚醒剤。やばい、やばいでぇ。
後は(ここまでも?)前作と全く同じ。ほつれた記憶を手繰り寄せ、パズルのピースを合わせていくと…。
主要メンバーのキャラとバンコクという器が水と油で違和感満開。ガリバー旅行記と不思議の国のアリスを足しっぱなしにした居心地の悪さ。
前作のキャラを綺麗に引き継いでいるので、お話にはすんなり入っていけます。ミスター・チャウがいたのにも驚きましたが、まさかマイク・タイソンまで…。
にしてもタイソン、歌下手だなぁ。ボクサーってもっとリズム感があるのかと思っていましたが。
お話は前作と全く同じ(ぶっちゃけ1作目の映像特典くらいに思っていた方が良い)。
まずは1作目を観て、各キャラとストーリーがツボだった人のみ2作目にお進みください。