何てツイてないんだ…。 ホラー映画の不幸キャラ50
「何てツイてないんだ…」
「ちょっとヨロシク!」(吉田聡)の花田秀一くんのキメ台詞ですが、ホラー映画になくてはならないのが、この不幸キャラ。
英国サイトTOTALFILMが「ホラー映画の不幸キャラ50(50 Unluckiest Horror Movie Characters)」を発表しました(英国対俺シリーズです、一応)。
まずはトップ10をタイトルのみ上から。
「ザ・フライ」「ミスト」「エイリアン」「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」「28日後」「ディセント」「死霊のはらわた2」「溶解人間」「ザ・チャイルド」「クレイジーズ(2010)」
いやあ、いずれ劣らぬ不幸者。
「28日後」は木の上から目薬ぽっちょーん親父でノミネートのようです。
こういう時、シリーズものは有利なようで、「ファイナル・デスティネーション」シリーズが、19,36,50位と3本、「SAW」シリーズが12,30,42,49位と4本。
最多ノミネートは「13日の金曜日」シリーズで、15,32,35,40,47位と堂々5本。
如何にも選ばれそうな「激突」や「ミザリー」が入っていないのが不思議ですが、まあ、いい感じの50本だと思います。
※全部知りたい人はこちら→http://www.totalfilm.com/features/50-unluckiest-horror-movie-characters
共感一番は45位「シャイニング」のハロランさん。
特殊能力(シャイニング)でダニーの危機を察知したハロランは、休暇を返上してフロリダから豪雪のオーバールック・ホテルに駆けつけましたが、着いた瞬間、ジャックのフルスィング・アックス一閃であの世行き。
正に無駄死に。何しに来たんだ、ハロラン!(笑)
ホラーの不幸者の条件は、
・突然とんでもないトラブルに巻き込まれる。
・助かったと思った瞬間殺される(もしくは更に悲惨な状況になる)。
・気がついたら人間ではなくなっていた(もしくはいらん能力が備わっていた)。
あたりが鉄板ではないでしょうか。
ジャンルの枠を外せば「ジョニーは戦場に行った」がぶっちぎりで一番でしょうが、こういうものは悲惨すぎて笑ってしまうくらいのバランス感覚が必要だと思うので、シリアスものは避けて曼荼羅的不幸キャラを選んでみました。
1.「フロム・ダスク・ティル・ドーン」のジェイコブさん(ハーヴェイ・カイテル。写真上)。
妻を亡くして神を見限り、子供と傷心旅行に出たら強盗兄弟に車乗っ取られ、人質にされた挙句に国境越え。おまけに着いたバーはヴァンパイアの巣窟で逃げ場なし。
神の試練って奴でしょうか(笑)。
2.「2,000人の狂人」の旅行者の皆さん(写真2段目)。
町の誕生百周年のお祝いにゲストとして招待され歓待されけたのもつかの間、カーニバルの余興で次々血祭りに。
ギター&バンジョーのご陽気ミュージックが乾いた笑いを誘います。「♪ひぃ~はぁ!」
3.「デッド・ゾーン」のジョニーくん(クリストファー・ウォーケン。写真3段目)。
交通事故に遭って5年も昏睡。目が覚めたら恋人はよその男とくっついて子連れ。母親は死亡。本人は脳腫瘍抱えた上にいらん特殊能力(接触した相手の現在・未来が透視できる)まで具備。
俺はただ静かに暮らしたいだけなのに…。
4.「オーディション」の青山さん(石橋凌。写真下の寝ている人)。
架空のオーディションまででっちあげて、理想の女と出会えたと思ったら、目玉に針をきりきりきりぃ、足首をワイヤーソーでごりごりごりぃ。
「2,000人の狂人」に代表される“旅行もの”が、最もオーソドックスなパターンで、「悪魔のいけにえ」「悪魔の追跡」「サランドラ」「デビルズ・ゾーン」「脱出」辺りがその他の代表作でしょうか(どれか1本くらいベスト50に入れてくれよ、TOTALFILM)。
あと、トロマ映画の登場人物は全員ツイてなさそうですね(笑)。
※参考:「何と前半に後半のヒントが! フロム・ダスク・ティル・ドーン」
→2008年1月10日
「この荷物はデカ過ぎる…。 デッド・ゾーン」→2009年9月5日
「多分大体1,000本達成!ひぃ~はぁ! 2,000人の狂人」
→2010年10月1日
「椎名英姫万歳!(きりきりきりい)。 オーディション」→2010年11月25日