デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

全話入って1,200円! ウルトラマン北米BOX

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全39話960分をDISC4枚に収録して1,200円!

デジタル・レストアした国内版に比べれば画質は1枚も2枚も落ちますが、1話30円の廉価版の画質にケチをつける奴はただのひとでなしです。

ウルトラマン THE COMLETE SERIES」(北米版DVD-BOX)

北米仕様だけあって、見所満載。記念すべき第1話を例にご紹介しましょう。

「ウルトラ作戦第1号[英題:ULTRA OPERATION ♯1]」(円谷一監督)

英語吹き替えで観ると、何と主題歌も英語!

ただ1番を無理矢理2回繰り返す編集になっているので凄く変(笑)。

ハヤタが謎の赤い球に吸い込まれて宇宙人と対面するシーン。字幕だと日本語に忠実に

「I’m an alien from M78 nebula」

となっているのですが、英語吹き替えだと、開口一番

「あーい・あむ・うるとらまーん!」

おいおい。それじゃ最後にハヤタが名前をつけるカットが台無しじゃねえか。しかも、ハヤタの台詞無視して、一方的に喋ってるし。

本作のキモのひとつは前作「ウルトラQ」から続投している石坂浩二のナレーション。

「M78星雲の宇宙人からその命を託されたハヤタ隊員は、ベーターカプセルで宇宙人に変身した。マッハ5のスピードで空を飛び、強力なエネルギーであらゆる敵を粉砕する不死身の男となったのだ。それ行け! 我らのヒーロー!」

淡々として決して煽らず、しかし確実に子供心を鼓舞するこの口上こそ第1話最大の見所です。

これが、吹き替えだと「M78星雲の宇宙人(SPACEMAN)から命を託されたハヤタ隊員は、ベーターカプセルでスーパー・ヒーロー、ウルトラマンに変身した!」というあっさりした味気ないナレーションになっていて実に腰砕け(字幕だとちゃんと石坂ナレーション通り訳されています)。

ウルトラマンのマスクには、13話までのタイプA、29話までのタイプB、30話以降のタイプCの3種類がありますが、私はラテックス製のタイプAが好きです。

ザラッとした皮膚感覚が宇宙人らしさを良く表していると思います(どうもタイプB以降のツルっとした顔には温かみがなくて好きになれません)。

※その他のエピソードも適当にピックアップして不定期レビューしていきます。