デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

天に代わりて不義を討つスーパー歌舞伎! デビルスピーク

 

邪悪の皇太子よ、我が呼びかけに応えよ。
報復の装具に命を授けよ!

I command you, Prince of Evil, heed my call.

Give life to the instruments of my retribution.

 

馬鹿生徒にゴミ教師よ…これでも喰らえ!


デビルスピーク(1981年/エリック・ウェストン監督)

陸軍士官学校で日々陰湿なイジメに耐えているスタンリー・クーパースミス(クリント・ハワード)。

イジメっ子のリーダーは、学校に多額の援助をしている富豪の息子。

学校側も逆らえない…のみならず、校長も教師も牧師もイジメを黙認し、時には煽り、時には自ら率先してイジメに加担。

ある日、懲罰奉公で礼拝堂の掃除を命じられたクーパースミスは、地下室に隠し部屋を発見。

そこはかつて異端として処刑されたサタニスト牧師の儀式部屋。クーパースミスはラテン語で書かれた古文書をコンピュータで解読。そこには悪魔を召喚する儀式の手順が。

イジメは日々エスカレート。唯一の友達だった子犬を惨殺されたクーパースミスは遂に悪魔召喚を決行。

古の剣を手に空中浮遊するクーパースミスはさながらスーパー歌舞伎猿之助(いや冗談抜きでこの話スーパー歌舞伎にしてくださいよ、猿之助さん)。

校長の脳天一撃、首が飛び、業火が舞い、人喰い豚がはらわたを喰いちぎる。

正に阿鼻叫喚の地獄絵図(観ているこっちは気分爽快)。

現実には復讐してくれる悪魔も人喰い豚もいやしませんが、一瞬の安らぎが明日を生きる糧になれば幸いです。