「これが、光です!」
めでたく第二期の製作が決定したニャル子さんの第一期最終話。
前フリである第11話に登場した美少女グタタン(ガタノトーア)と従者ロイ(ロイガー)。
何とクトゥルフ・ネタをとりこんだ「ウルトラマン・ティガ」最終三部作のお相手、ガタノゾーアとゾイガーの元ネタがセットで登場。
グタタンの髪型がガタノゾーア・チックな巻貝形になっているあたり芸が細かいです。
八坂家に突然やってきた星の迷い子グタタン。そして真尋ひとりを残して忽然と消えたニャル子たち。
ニャル子らだけでなく、街からは人影が綺麗に消え去り、完全にゴーストタウン。
ここいら辺の描写(街を俯瞰斜めのアングルで捉えたカット、鳥、信号、交差点、時計塔、一斉に鳴り出す公衆電話、トラック、大きな帽子を被った少女)は全て「うる星やつら2/ビューティフル・ドリーマー」からの引用。
実は真尋の身体はクリスタル上の牢獄に幽閉されており(写真3枚目)、意識だけが別次元に飛んでいたのでした。
このクリスタルは「ウルトラマン・ティガ」でダイゴが囚われていたもの(写真4枚目)と一緒。
ニャル子たちの想いが光となってクリスタルを打ち砕き真尋を解放する展開もまんまティガです。
ロイガー率いるショゴス軍団(鳴き声は勿論「テケリ・リ!」)に主要キャラ全員(母、ルーヒー含む。能力を持たない暮井と余市は除く)が立ち向かう図式は最終回の王道。
“仲間に会いたい”という想いで異世界から帰還するという流れは「ビューティフル・ドリーマー」「まごころを君に(エヴァ旧劇場版)」「涼宮ハルヒの憂鬱」に連なる鉄板構成。
一話で終わらせるのは惜しいネタです。
折角だから、ニャル子の持っている指人形(写真下)にラムの決め台詞「責任とってね」を言わせたかったなあ…。
「這いよれ!ニャル子さん/最終回・夢見るままに待ちいたり」(長澤剛演出)