『少年にはハス太くんあたりとくっついてもらって、私はニャル子とのエンドレスエイトを』
と「這いよれ！ニャル子さん」第８話「ニャル子のドキドキハイスクール」でクー子に引用されたエンドレスエイト。
それは終わらない８月。永遠に続く夏休み。
「エンドレスエイト」
（涼宮ハルヒの憂鬱2009年版放送時第12話～19話）
８月17日から31日まで、夏休み最後の二週間が限りなくループし、何度と無く同じ経験を繰り返す主人公たち。
激しいデジャヴによって疑念を抱くキョンと古泉。
“前にこれと同じ事をしたような気がする…”
しかし只1人、時空を超えた情報統合思念体である長門有希だけはその全てを記憶していました。
「因みに繰り返しは今何回目なんだ？」
「今回が15,498回目に該当する」（第13話時）
“１万…５千４９８回？ 15,498回って…長門、お前は何を言っているんだ？”
本作の非常識なまでに無茶苦茶な特徴は、“全く同じ話を８回繰り返した”事でしょう。
実際には画は全て描き直し、アングルも変え、アフレコも新録という“使いまわしゼロ”の新作なわけですが、基本的に同じ話です。
８月17日以降、怒涛の夏休みイベント消化態勢中に“夏休みがループしている”事に気づくも、打開策を見出せないまま31日を向かえ、24時を刻むと同時の全ての記憶がリセットされ17日に戻る…この繰り返し。
これを繰り返すこと８回！！
まだ続くのか？ まだ終わらないのか？ 一体いつになったら先に進むんだ？
“15,498回…×2週間で…約594年。それだけの時間をただ一人、しっかり記憶を持ったまま、何度も何度もやり直してきたのか…長門、お前は一体今までどんな気持ちで過ごしてきたんだ…”
多分…８回観続けた私たちのような気持ちだったのでしょう。
それを体感させたかったのか？！ 気持ちは分かるがやはりやりすぎだろう。
導入部たる12話、ループに気づく13話は良いとして、14～18話はいらんだろ。100歩譲っても14話までだ。
全4話、これが許容できるＭＡＸでしょう。15～18話は放送事故です。
後々（消失）の伏線として必要であったと擁護する向きがあるやもしれませんが、８回の必然性を説明できるのか？ もし７回で終わっていたら「足りない」と言うのか？
まあ、こういう“事件”も含めてハルヒなのかもしれませんが。
にしても…長かったなぁ。
