アベル・フェラーラの「ドリラー・キラー」、フリードキンの「クルージング」、そしてポール・シュレーダーの「タクシー・ドライバー」(ついでにジム・ミューローの「吐きだめの悪魔」)。
現代ニューヨーク派に連なる突然変異フリークス。
「キラー・コンドーム」(1996年/マルティン・バルツ監督)
舞台は(当然)ニューヨーク。しかし、台詞は全てドイツ語! 大統領候補までドイツ語で演説!
主役の刑事はシシリー生まれのマカロニ野郎(ジョン・ベルーシ似)! しかもゲイ! 更に巨根!
『女になんか興味無い! 男の固いケツが好きなんだ!』
性の解放区ニューヨークのとあるホテルで、一晩に4本のペニスが喰いちぎられる事件発生。3人の娼婦と一人の学生が逮捕されましたが、真犯人は牙を持ったコンドームでした。
マカロニ刑事もイケメン男娼に自慢の警棒(32cmジャスト)を開陳した所を襲われましたが、なんとか片玉だけで回避(玉を切らせて竿守る)。
「犯人は人喰いコンドームだ!」と主張しても信じる者無し(当たり前だ)。
ニューヨークの街を独白しながら孤独な捜査を続けるマカロニ刑事。果たしてキラー・コンドームの正体とは…。
「アタック・オブ・ザ・キラー・トマト」のように大量のコンドームが街を襲うパニック映画なんかを想像してしまうと、とんでもない肩透かしを喰らいます。
主役はマカロニ刑事ゲイとニョーヨーク。コンドームは添え物です。
ビデオ・ジャケットには“クリーチャー・デザイン:H.R.ギーガー”と書いてありますが多分嘘。
ギーガーの正確な肩書きは“CREATIVE CONSULTANT”。絶対名前貸しでしょう。
脇キャラですが、キラー・コンドームより顔面騎乗で窒息死した男に興味津々な解剖医のおばさんがナイスでした。