
カナダの田舎町限定“この世の終わりの雪祭り”。
「スノウマゲドン」(2011年/シェルドン・ウィルソン監督)
なんちゅういい加減な邦題じゃ、と思ったら、原題も「SNOWMAGEDDON」。洒落にならない豪雪を表す言葉として定着しているみたいです。
クリスマス直前の賑わいを見せるアラスカの田舎町ノーマル。
ミラー家の玄関に届いた送り主不明の贈り物。中身はノーマルの街を模したスノーボール(ガラスの球体にミニチュアと液体と紙ふぶきみたいな奴が入っている奴ね)。
仕掛けがあるらしく、台座にはボタンが。押してみると中のミニチュアに地割れ。同時に地震。ミニチュアと同じ場所に亀裂が走り、負傷者多数の大惨事。
なんとそのスノーボールは、現実とリンクしている呪いのスノーボールなのでした(ある意味もの凄い新機軸)!
小さな町の中だけで次々起こる“世界崩壊の序曲”。
雷雲が広がったと思ったら、中からミサイルの様に氷塊が打ち出され、これが細かく鏃(やじり)上に砕けて雨あられ。
おお、これってクラスター爆弾じゃん!
果たしてミラー一家は町の危機を救えるのか!という手に汗握らない89分。
監督のフィルモグラフィーを覗くと「烏 カラス」「U.M.A.ライジング」「蛾人間モスマン」「レッド・サイクロン」「キラー・マウンテン」など(烏以外全部TVM)。
もう根っからB級バッタもんの人のようですね(笑)。
スケールは小さいですが、尺の都合でサクサク惨事が起きる辺りは実に好感が持てます。