
傷心夫婦が田舎に新居構えたら、家も町も大ハズレ。
所謂“家モノ”ですが、オカルトにもゴシックホラーにも走らず、景気のいい見世物として収斂していく潔さに好感が持てます。
「喰らう家」(2015年/テッド・ゲイガン監督)
一人息子を亡くしたアニーとポール。テンパリまくったアニーを落ち着かせるため、田舎町の訳あり激安物件を購入してお引越し。

30年前は家に住人がいなかったために町がえらいこっちゃになったそうで、町としては是が非でもアニーとポールには家に喰われてもらいたいところ。
家×住人×町民。三つ巴戦の決着は…。

左:喰らう家、右:ザ・フォッグ
ちぃっと歳喰ってしまいましたが、きっちりジャンル映画を主戦場としているのは嬉しい限り。

左が喰らう家。中央、右はいずれも「フロム・ビヨンド」
難点を挙げるなら、語り口がちと弱い事。もう少し過去の因果に対する説明が丁寧だったら、ラストの地獄絵図がより印象的になったと思います。
南米最大級のファンタスティック映画祭“ファンタスポアでベスト特殊効果賞を受賞。