デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

老けたな、ルー・ダイアモンド・フィリップス。 メタル・トルネード

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久しぶりにご尊顔を拝せたのは嬉しい限りですが、一瞬我が目を疑いました。

老けたな、ルー・ダイアモンド・フィリップス

「メタル・トルネード」(2011年/ゴードン・ヤング監督)


大気圏外で太陽フレアを吸収して無限のエネルギーを確保するヘリオス計画。

実験は成功したかに見えましたが、取り込んだエネルギーの2%が消失。

やがて巨大な磁気竜巻“メタル・トルネード”が出現。ペンチから車まで、金属物を巻き上げてフィラデルテイアへ。

ルーはこの計画の携わる技術者マイケル役。

計画に重大な欠陥があったのではないかと主張するルーと取り合わないCEOという最早これ以外の展開を思いつく事が難しい鉄板王道ストーリー。

磁気竜巻は勿論CGですが、そもそも肉眼でどう見えるのかよく分からない代物なのでここはCGで問題無し。

今回、可愛そうだったのはフランス。

ヘリオス社の口車にホイホイ乗せられて同様の実験をしたら、磁気竜巻が発生してパリ壊滅。実験やったのはフランスの方が後なのに…。

で、例によって解決方法はミサイル一閃。EMP弾という“理に適った”(?)方法ではありますが、もうちっと他に気の利いた対策思いつかなかったのか?

残念だったのは、EMP打ち込んだ後の描写がまるっと割愛されていた事。

まず、物凄い量の鉄塊が雨あられと降り注ぎ、街は全エネルギーが停止して大パニックに陥る(フィラデルフィア完全壊滅)はずなのですが、そこは無視して「わーやったー成功だー」って相変わらず頭悪いなアメリカ人(カナダ映画ですが)。

とは言え、人間関係のストレスが極めて少ない作りになっているので、「ツイスター」の100倍は楽しめました。

因みに本作の脚本家アンドリュー・C・エリン氏は、「ツイスター2010」「アイス・ツイスター」の脚本も書いています。

竜巻マニアなんですね。

ついでに共同脚本のジェイソン・ボルグは「スーパーストームXXX(トリプルエックス)」「ストーム・インパクト」とかの監督やってます。


※参考:「主演:牛。 ツイスター」→2010年12月30日