時は現代(時間軸的には近未来かも)。何故か世界はゾンビまみれ。
ここに1冊の手記がある。遠い昔、ヤング家の先祖が書き記したゾンビに関する記録。これを読み解けば、現在の閉塞的状況を打開できるかも…。
手記が書かれたのは南北戦争終結直前から終結後。
時間は一気に1865年のテネシーまで遡行。
そして二度と現代には戻らない。…だったら現在のナレーションいらんだろ。
「夜明けのゾンビ」(2011年/ジョン・ゲデス監督)
エドワード・ヤング(マーク・ギブソン)は敵とゾンビが入り乱れる地獄の南北戦争を生き抜いて故郷に戻ったものの、妻がゾンビ化。
泣く泣く妻を撃ち殺して、行方不明の息子を探す旅に出たものの、やっぱり息子もゾンビ化。泣く泣く撃ち殺してバーニング。
生前、息子が行きたいと言っていたエリスの滝に遺灰を撒くため、エドワードは孤独な一人旅を。
良く言えば詩的。有体に言えば冗長。正直に言えば退屈。
この後、ある男と出会い、南軍の残党にさらわれたそいつの妹を奪回し、その途中で負った傷を魔女と呼ばれる女に癒してもらい…。
ってな話が続くのですが、もちっとテンポ良くまとめられなかったのでしょうか。
この内容で90分超え(113分)は長過ぎ。ゾンビ発祥の意外な原因(呪術の副作用?)や、アニメの挿入、手記に基づいた章立ての構成とかはいい感じだったのに残念。
25分削って88分にしてくれれば、2割は評価が上がったと思います。
南軍残党のリーダーがビル・モーズリィ、魔女がディー・ウォーレスというキャスティングはナイスでしたが。
舞台が南北戦争直後なので、ニューモデル・アーミーをお持ちの方は、片手に握りしめながら鑑賞すると気分が出る…かもしれません。