4月22日レビューの続きです。遂に決裂したハリーとブランドン。その行き着く先は…。
「GUNGRAVE ガングレイヴ[北米版BD-BOX/DISC2/EP9~18]」(2003年12月8日~2004年2月2日放送/荒木哲郎他演出)
巨大シンジケート「ミレニオン」に忠誠を誓い、共に上を目指す事を約束したハリーとブランドン。
絶対的権力(好きに与え好きに奪う自由)を得るため、恩人まで罠に嵌めて勢力拡大を図るハリー。
ハリーの所業を知りながら、その片腕として働き、ハリーを頂点に押し上げる為にダーティワークも辞さないブランドン。
しかし、ビッグダディの後任指名を逃したハリーはその刃をビッグダディに。ビッグダディ暗殺、それはブランドンにとっては決して従えぬ命令。
ハリーに銃口を向けるも引き金を引けないブランドンをハリーは蜂の巣に(第14話DIE。写真下2枚)。裏切り者の汚名を着せられて葬られたブランドン。
『永らく忘れていたよ。私こそミレニオンだという事を』
ブランドンの手紙により真実を知ったビッグダディはブランドンに報いるため単身ハリーの下へ。
ここでハリーのブランドンへの屈折した愛情が分かります。
『この老いぼれがぁ! てめえがいるから俺は失っちまったんだ!』
『ブランドンは…』
『その名前を口にするなぁ!お前が!お前が!お前が奪ったからだあ! お前がいなけりゃ、俺は登ってたんだよ! あいつと!あいつと!あいつとぉ!』
ありったけの弾丸をビッグダディに撃ち込むハリー。嗚呼、やっぱり物語の本質はホモなんですねえ。
ビッグダディに繋がる全てを葬る事を誓ったハリーはダディの身重の妻であり、ブランドンが心底愛した女、マリアへも刺客を。
間一髪、難を逃れたマリアはそのまま行方不明に(第16話LETTER)。そして13年。
マリアは娘ミカと共に隠遁生活。しかしそこにもハリーの差し向けた暗殺部隊が。
『逃げなさいミカ! 組織の目の届かない所へ! あの人の元へ!』
執事トキオカに教えられた場所でミカを待っていたのは、かつて死者を蘇生させて無敵の兵士にするネクロライズ計画の中心人物であったドクター・トキオカ。そして彼の管理下で13年の眠りについているブランドン・ヒート。
第18話GRAVEでようやっと時間軸が第1話に戻ってまいりました(長かったぁ…)。
飛鳥了と不動明の関係にも似たハリーとブランドンの愛憎劇の決着は…。
DISC3のレビューはいずれ近いうちに。
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