デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

疾駆SICK死苦…。 進撃の巨人/第5話・初陣

イメージ 1
気配も無く出現した超巨人。薙ぎ払われる壁上固定砲、大穴穿たれた開閉門。ウォール・マリアの悪夢再び。

序盤で最もショッキングなエピがやってきました。

進撃の巨人/第5話・初陣-トロスト区攻防戦 檗廖2013年5月8日BS11放送/江崎慎平演出)

高揚→絶望→軒昂→絶望のジェット・コースター。

霞のごとく消え去った超大型巨人。大破した開閉門からわらわらと進入してくる巨人たち(しかも奇行種)。

兵団の精鋭部隊は呆気無く全滅。突然の災厄。押し寄せる絶望。SICK(嘔吐)する新兵。

穴を塞げない段階でウォール・ローゼ陥落は時間の問題。住民の避難完了まで街を死守するため、卒業したての訓練兵まで投入する総力戦。

作り手も(恐らく)総力戦。

特に動かす必要の無いシーンは限りなく止め画に留めて、兵力(?)の全てを“立体機動”に投入。いっそ清々しい潔さ。

トーマスを捕食した巨人を追ってエレンが街中を疾駆するシーンの躍動感、ノーマークの巨人に襲われ屋根瓦に叩きつけられる激痛感…。アニメならではの素晴らしいカットです。

巨人を狩る…その意気込みを鼻息で吹き飛ばす圧倒的蹂躙。血の雨降り注ぐ殲滅戦(殲滅されているのは人類の方ですが…)。

「僕は何をしているんだろう。何故、仲間が喰われているのを黙って見ているんだろう」

硬直して動けないアルミン。既に片足を失って失血状態のエレン。そして衝撃度MAXなエンディング(さすがに書けない)。

ミカサはまだこの事実を知らない。

絶望のドラマはまだ始まったばかり。