デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

世界は…残酷なんだから。 進撃の巨人♯24慈悲

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「どうしてお前らは戦えるんだよ?!」

「仕方無いでしょ。世界は…残酷なんだから」

クライマックス待った無し。怒濤のラストスパート。

進撃の巨人/第24話・慈悲-ストヘス区急襲◆檗廖2013年9月22日放送/横山彰利他演出)

女型の巨人の正体は104期訓練兵団同期生アニ・レオンハートでした。

アルミンの誘いに乗ったふりをしてエレン再奪還を目論むアニ。巨人化の描写が完全に特撮ヒーロー仕様で、フラッシュビームの効果音を入れたくなりました。

アニを地下道に誘い込む作戦第一段階は失敗。ここでエレン巨人化による第二段階に移行する手はずでしたが、エレン巨人化できず。

ここでのミサカ姐さんが怖い怖い。

「まさか、この期に及んでアニが女型の巨人なのは気のせいかもしれないだなんて思っているの? それとも、何か特別な感情が妨げになっているの?」

ミカサの目が日野日出志になっていく!

女性に問い詰められるという事態を経験したことのある人なら、この恐怖ご理解頂けると思います。

この修羅場チックな状況に耐えられなくなった(?)アルミンが、地下通路左右から同時に飛び出して女型を引きつけ、エレンを逃がす作戦を提案。

確率1/2でどちらかが女型の餌食になる…。なぜ(仲間だったアニと)戦える? ミカサの答えは「仕方無いでしょ。世界は…残酷なんだから」

原作ではこの台詞に一言「…だよな」と応じて巨人化するのですが、アニメ版はここを引っ張りまくります。

瓦礫に埋もれ、胸に木が刺さり、半死半生で走馬灯のように過去を回想してようやく怒りに火がついて変身。分かりやすいですが、正直ここまで引っ張らなくても良かったかなとは思います。


もうひとつ、原作では作戦は第2段階まででしたが、アニメ版では巨大樹の森で使用したのと同じ対特定目標拘束兵器と網を併用した捕縛作戦が第3段階として追加。

仕切りはハンジ分隊長。

分隊長、目が泳ぎ過ぎです!」

一旦は捕縛に成功したものの力技で振りほどかれ失敗。逃走する女型を足止めするために生き残った調査兵団が総力戦。原作では出番のなかったジャンも参戦。

「威勢がいいのはいいが、死なない工夫も忘れるなよ」というリヴァイのアドバイスが素敵です。

そのリヴァイの動きを盗んだかのようなミカサの動きが凄い。

女型の足首に後からワイヤーを打ち込み、アキレス腱を刻みながら追い越したところでワイヤーブレーキを利用してヘアピン反転、往復スラッシュ!

「あなたにエレンは渡さない!」

完全に女型ではなくアニを意識した台詞。ヤンデレ満開。

他の調査兵団員も空中ブランコ横回転、「シルク・ド・ソレイユかよ!」なアクロバチック飛行を魅せ、正に立体機動。

次回、いよいよ最終回(最近、この台詞ばっかだな)。やはり壁の秘密に触れたところで切る“寸止め”エンディングなのでしょうか。